2017年10月03日

共働き世帯増加! 消費は? 貯蓄は?

少し前ですが

9月4日発表の日銀のレポート

『共働き世帯の増加の背景と
その消費支出への影響』


が興味深かったです。



共働き世帯が増加している

「その理由はなぜか?」

を考えたレポートです。



共働き世帯が
特に増えている年代は

・25~34歳
・45~64歳


理由を考えようとしたけれど、
ライフサイクルを考えると
別々の要因かもねッ

というところから
レポートは始まっています。


・25~34歳
 (一般的に子育て期)
政府や企業による、
女性の活躍促進策が奏功?


・45~64歳
 (一般的に子育て一区切り期)
夫の所得補てん?
老後の不安?



共働きによって、
家計全体の所得は増えます。



さらにレポートは続きます。

その増えた分は、
どうしているのだろう?



消費しているのだろうか?

貯蓄しているのだろうか?



その前に……



共働き世帯に顕著な傾向をご紹介。

・携帯電話通信費の支出が多い傾向がある

・(買い物時間節約な)
インターネット購入を積極的に活用している

・外食の支出も多いけれど
それ以上に「補習教育」の支出が多い



日銀のレポートでは、
3番目の「補習教育」についての考察は
記述がありませんでしたが。

これって

「共働きは、教育費のため」

と考えている世帯も多いってことですよね。



「子どもとの時間を大切にしたいから
働くのはちょっと……」

という声もよく聞きますが。

微妙だなあ。



レポートは、
消費と貯蓄の関係について
分析が続きます。

・共働き世帯は、専業主婦世帯に比べて
1割ほど消費支出が多い

ということが、
総務省の「家計調査」から分かるそう。
(2007年~2016年の平均)



とはいうものの。


・共働き世帯は、専業主婦世帯に比べて
2割ほど手取り収入が多い



うん?

共働き世帯は、
手取り収入が2割多いけれど、
買い物額は1割多いだけ。



ということが分かったそうな。



日銀のレポート作成者が、
さまざまな分析をすると



「同じ所得額、同じ金融資産額でも、
共働き世帯では、
貯蓄に回す分が若干多い」




という結果が得られたようです。


貯蓄に回す分が多い
=消費に回す分が少ない




今回の
日銀のレポートはここまで。



アベノミクスで

「女性の活躍推進!」
「働き方改革!」

なんて言ったって、
消費に回らないんじゃあ、
景気が良くならないんじゃないの?



ってことで、
日銀では引き続き分析をするってことで
締めくくっています。



やっぱりね。
っていう感じもしますよね。



よく言われているように、
老後の不安払しょくが
経済効果バツグンなのでしょうね。



今日は、
夕方から夜に切り替わる時間帯の景色が
とても素敵でした。



明日はお月見ですね。



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            石原 敬子

  

Posted by FP石原敬子  at 22:52Comments(0)家計のこと最近のニュースから