2017年11月10日

初心者でもチェック可能! ぜひTry

投資信託を持っていると、
定期的に

「交付運用報告書」

が送られてきます。



「どこをどう読んだらいいの?」
と聞かれることが多いので、
簡単に解説しましょう。



いま、ちょうど手元に

「海外の5種類の資産に
分散投資をする」


というコンセプトの投資信託の
「交付運用報告書」
があります。



これを例に、説明しましょう。



「交付運用報告書」は、
その投資信託の運用状況について、
決算期ごとにまとめてお知らせするものです。



この投資信託は、決算期間が1年。

1年間の基準価額(投資信託の値段)のグラフと、
基準価額が変動した要因が書かれています。

「どれどれ、どんな実績だったかな?」
とチェック。

別のページには
過去5年間の基準価額の推移のグラフも
掲載されているので目を通します。



この時の視点は
「ベンチマーク」という
同じような内容で運用した市場平均との
比較です。



「ベンチマークに比べて
この投資信託の基準価額は
上回っていたのか、下回っていたのか。

下回っていたならば、
「この投資信託は、運用が下手ね」
ってことです!



併せて
投資環境はどうだったのか。



ベンチマークも上下しているわけで。

その変動の要因について解説してあります。
市場の環境を理解し、
その上で
その投資信託はどのように値動きしたか、
を把握しておきます。



投資環境、つまりベンチマークの動き
と比較した投資信託の動きの差について、
プラス、マイナスそれぞれの要因が
説明されていますのでチェック。



他には、

1年間の運用にかかった費用の内訳
が記載されたページもあります。

「投資対象を頻繁に売買しているのかな?」
とチェック。

費用明細のうち、「売買委託手数料」が
どれぐらいを占めているかで
売買の頻度が想像つきます。


収益分配金について。

今期の分配金額が示され、
分配金の根拠が説明されているので
チェック。

ここには、
将来の分配金の原資となる
「留保額」の運用方針について
書かれていることもあります。



今後の運用方針、これ大事!

投資信託の運用担当者は、
今後の投資環境をどう見ているのか、

その上で、この投資信託は
今後、どういう運用方針で行くのか。

この説明に
納得、賛同できるようなら保有を継続。

「何だか違うよなあ」
と思ったら解約を検討。



そしていま手元にある
この投資信託については



コンセプトとして
「海外5資産」
と銘打っているものの、

海外REITの比率が高い。

ということが分かります。

しかもそれが裏目に出て、
ベンチマークをちょっと下回ったという報告。

じゃあ「けしからん」のか?



というと、
他の金融資産との兼ね合いで、
この投資信託でREITの保有が多くても
いいかな、
というのが私の現状の結論。



人によっては、

「海外5資産バランスなら
均等に20%ずつ、
資産配分をすべき」

と思うかもしれません。



または、

「世界的な株高なのだから
世界株式の配分が多い方が良い」

と思う人もいるかもしれません。




そう思えば、
その考えに合う投資信託を選ぶべき。




……と、
こんなふうに、資料に目を通しましょう。



購入する時には
一生懸命調べて、考えて、
投資をするはず。



投資した後のチェックも怠りなく!





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            石原 敬子  

Posted by FP石原敬子  at 22:27Comments(0)投資信託