2018年02月21日

金額が多ければ「得」なのか?

今週は
フリーペーパー『PIPO』の配布週です。

もうお手元に届いている方も
いらっしゃるかもしれませんね。



今月は、
「公的年金の受取開始
70歳超も検討開始」

という記事を掲載しました。

(あれれ、今見ると
「~開始」「~開始」と
語尾がダブっちゃいましたね

(ラップか、こりゃ)


先日、政府の中で
老後の公的年金について

「本人の選択によって
70歳を過ぎてから受け取り始める」

という選択肢を新たに設けるという
検討が始まったと伝わりました。



今回は、そのことについて
書かせて頂きました。



現在、
老後の公的年金は、
基本は65歳から受け取り始めになります。

(生まれ年、性別によって
厚生年金の一部を
65歳前から受け取っている方もいます)



基本の65歳よりも遅らせて
受け取り始めるようにすると、
毎回の受取額が増えます。

これを「繰り下げ受給」といい、
1ヵ月遅らせるごとに0.7%増え、
増額は一生続きます。



公的年金は、終身。
死ぬまで受け取れます。


5年遅くもらうけれど、
増額される。

このことについて、必ずと言っていいほど

「何歳からもらい始めたら
一番得なんでしょう?」

と聞かれます。


「繰り下げると決めて、
受け取り始める前に死んでしまったら
損をしますね。」

とも言われます。

(繰り下げ中に死亡したら、
本来65歳から受け取れたはずの年金が
遺族に支払われます)



損とか得とか、そんなに大事ですか?



65歳になった時に、
元気でまだ当分働けて、
公的年金が必要なければ繰り下げればいいし。

60歳なのに体調が悪くて
65歳を待たずに公的年金をもらいたければ
減額されてでも繰り上げ受給すればいいし。



老後の年金を受け取らなくても
生活できる状態でいられたその事実が、
「得」と考えられると思うのです。



まだ働いて
誰かの役に立つことができて、
心身共に元気に暮らすことができる。

お金の寿命もまだ遠い。



「それなら、
年金はまだもらわなくていいね」



そんなおばあちゃんに
なりたいものです。




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            石原 敬子