2018年02月28日

いつまでたっても、野菜が高い。

野菜が高いですね~。

物価を示す代表的なものさしに
「消費者物価指数」
というものがあります。



一口に
消費者物価指数
といっても、
計算対象の「モノ」の範囲によって
種類の違う消費者物価指数が
存在します。



ニュースなどが
メインに取り上げるのは、
生鮮食品を除く総合」の
消費者物価指数です。

生鮮食品は
価格の変動が大きいため、
月ごとのブレが大きくなっては
統計としての信頼性が低くなるので
生鮮食品を除いた指数が
よく使われています。



他には、
生鮮食品およびエネルギーを除く総合
消費者物価指数もよく利用されます。

原油などエネルギー価格も
市況動向により変動があるため、
その影響を取り除いた指数を見て
コアな物価の動きをつかみたい場合に
使われます。



消費者物価指数は、
私たち消費者が日常的に購入する
モノやサービスの小売価格を
店頭でチェックして計算されています。



現在、対象になっているのは
全部で523品目のモノやサービスです。

日経新聞の記事によると、
2018年1月分の調査では、
2017年1月に比べ、

306品目が上昇、
165品目が下落。



特に上昇したのは

◎生鮮食品を除く食料:1.3%上昇
◎酒類:3.6%上昇
◎生鮮食品:12.5%上昇

 そのうち生鮮野菜は21.3%上昇、
 生鮮魚介が5.7%上昇。



ニュースで前面に伝えられる
生鮮食品を除く総合」は、
前年同月比で0.9%上昇

でも、
生鮮食品を含めた
総合の消費者物価指数

前年同月比1.4%上昇

参考:総務省統計局 

【2015年基準 消費者物価指数 全国 
平成30年(2018年)1月分 (2018年2月23日公表)】

http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm


政府や日銀が、
物価の動向を見るうえで
最も参考にしているのは
生鮮食品を除く総合」なので、
「0.9%の上昇」と報道されることが
多いのですが……。



私たちは、
野菜や魚も買っているわけで。


生活実感としては
「総合」の1.4%の方が
近いわけです。



1年間の預金利子が1.4%つかないと、
モノの値段に対して
お金は目減りしていることになります。



なぜ、
運用が必要なのか?



この答えも、
物価の側面から説明できます。


(豆苗は、2回食べられます、笑)




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            石原 敬子
  

Posted by FP石原敬子  at 22:42Comments(0)家計のこと経済について、思うこと