2018年11月25日

「自分の頭で考えられる」が大事

11月の読書は、
ジャンルがバラバラです(笑)。



まずは
保険の実務を
とても分かりやすく体系的にまとめた本です。

おススメです。

初心者向けですが、全く知識のない方には難しいかもしれません。

けれど、保険全体を網羅していることや、非常に実務的であるため、手元に1冊置いておいてほしい本だと思います。

生命保険、損害保険両方について、新しい商品の情報を刷新して盛り込んでいます。

例えば、通販型で保険料を安くするカラクリについての記述がありますが、うっかりCMなどにのせられないよう、知っておいてほしい内容です。

実務レベルで優れた本だと思います。




定年退職前後の読者をターゲットにすると
きっと売れるのでしょうね。

でも、
どんな世代の人にでも通じる内容です。

むしろ幅広い世代の方に
気づきを得て頂きたいなと感じました。

実例がたくさん出てきて具体的です。

1人ひとりの状況に応じて、考え方や感じ方にとても幅があるのが現実です。

ひとくくりに「定年後はこういう生き方をすべき」と決めつけていないところに好感が持てます。

定年後というタイトルではありますが、どんな年代でも、人間関係やコミュニケーション力が重要だと、改めて感じさせられました。

物事は、本人の受け取り方次第で景色が変わると思います。



次は、
ちょっとだけ目から鱗が落ちました。

PDCAサイクルは、
反省点だけに焦点を当てるのではないのですね。

著者 : 冨田和成
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日 : 2016-10-24
よくあるPDCAハウツー本とは、一味違うと感じました。

課題の解決だけでなく、上手く行った時ほどPDCAサイクルを活用する……なるほど、と思いました。
前進するためのフレームワークとして、「たまたま」でなく今後もその成功を再現するためのPDCA。

なるほど。



次は、
6年生の娘に「読んでみて」と
薦めたほどです。

我が家では、割とバラエティ番組を見ている方だと思いますが、私はいつも上の空。
お笑い芸人をよく知りません。

けれど、オリエンタルラジオの中田さんの頭の良さに魅かれました。

本書は、本当に30分で読み終えてしまいます。
私は、基本的には、本書のような空間ばかりのスカスカの本は嫌いです。

しかし、同じ内容を、ダラダラと長文で書いた類書は山ほどあります。

「あっという間に読み終わる。買うほどの内容ではない」
というレビューは何件も見ましたが、簡潔にまとまっているからこそ、あっという間に読み終える展開になっているのだと思います。

響いたのは
「頑張ります」はダメだということ。
確かに。

プレゼンの肝を集約した1冊です。
ビジネスマンだけでなく、子どもから大人まで、社会で生きる人にとって必要な考え方が盛りだくさんだと思います。



次は、
子育て本かと思いきや……

でも面白かったです。


新聞の書籍広告で見て、売れているとのことで読んでみました。
子育て本かと思ったら、数学者の視点から見た論理の本でした。

いえ、創造と違っていて良かったです。

AI技術が苦手とするジャンルについて、理解が深まりました。私たち人間は、そこを磨かなければなりません。

きちんと推論するということ。

私の元へも、答えだけを知りたがる質問が多く寄せられます。知らないことをよく考えずに、テレビなどで語られる話に同調する意見も寄せられます。

なぜそうなるのか。
生産効率を上げることはAI技術にまかせて、推論のできる人間になりたいと思いました。

「AIに仕事を奪われるのでは?」などと心配する方は、後半を読んでみると面白いと思います。



続けて、
論理思考の本を読んでみた
……つもりが……


自分の考え、自分なりの答えを持つことがいかに大事かを、論理脳クイズを解きながら養う、というタイプの本。

そういえば、前にこの著者の本を読んだ時も、同じようなパターンでした。

クイズ本を読みたかったんじゃないぞ、というのが率直な感想。

確かに、「なぜ、そう考えるのか」は大事。でも私は、この本を通じて思考実験をやりたかったわけではなく……。

ちょっと残念。



実用書が多かったせいか、
ハイペースで読めました。




オリエンタルラジオの中田敦彦、
いままであまり関心がなかったですが
頭の切れの良さに今後も注目したいです。


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            石原 敬子  

Posted by FP石原敬子  at 22:11Comments(0)読書録お薦めの本