2019年02月28日

2月はあっという間!

28日間しかない、2月。

31日まである月に比べると
3日少ないだけですが、
1割も日にちが少ないって、
かなり大きいと思いませんか?



で、読書もあまり進みませんでした。
(言い訳……)


「ほぼ日」が上場した時は、私も驚きました。

私は、ほぼ日手帳、ほぼ日カレンダーを愛用し、ほぼ日ストアのこだわりをよく知っているつもりです。
これらのこだわり抜いた商品を提供する経営は、株主の顔色を見てしまうと成り立たないのではないかと思ったからです。

けれど、違ったようです。

ほぼ日の株を持ちたいと思う投資家は、ほぼ日だから株主になりたいんだ! 

本来の株主って、こういうものだよなあ、とつくづく思いました。基本に立ち返って、株主投資のあり方を伝えていきたいと改めて感じさせられました。



『ほぼ日』の後は、セゾン。

どちらも、
おしゃれでクリエイティブな感じの企業で

でも経営の視点で書かれた2冊は
続けて読んで面白かったです。


長年、取材を重ねてきた記者の書。
メチャメチャ面白かったです。

80年代後半から90年代初頭のセゾンや西武百貨店は、感性豊かで好きでした。無印良品、ロフト、今でも好きです。

西武鉄道の不祥事から上場廃止になった時は、とても残念でした。堤家のごたごたは、当時あまり興味がなくよく知ろうともしなかったのですが、本書でよく分かりました。
(この章だけが、暗い印象です)

最終章で、人間としての堤清二に視点を戻して頂き、改めてクリエイティブなセゾングループの余韻に浸ることができました。



私は個人事業主なので
上司や同僚がいません。

社内の人間関係に関する
男女差について書かれた本でしたが

家庭内の性差として読み取っても
納得のいく点がたくさんありました。


男って、めんどくさっ!
持ち上げてあげないと、
生きていけないのかね(笑)。


社内の人間関係を想定した記述ですが、プライベートの男女間でも通用する内容です。

男は、結果や順位、上下、優劣にこだわる(縦へのこだわり)
女は、過程やプロセス、感情、共有、助け合いにこだわる(横へのこだわり)

確かに。確かに。

本質的に、モチベーションとなるきっかけが違うのですね。

それを踏まえて、表向きは夫を立てておくことにしましょう。その方が、何かとスムーズに事が運びます。



次は、ガッツリ勉強になった本。

歴史の流れと合わせると、
今まで「どうして?」と思っていた
いくつかの疑問が解消されました。


私は、経済も決算書も学術的に学んだわけではありません。証券会社に勤務した後、ファイナンシャル・プランナーとして独立し、実務を通じて学んできました。

歴史から学ぶと、知識として理解しやすいです。

バランスシートの誕生、会計制度が必要だった背景、蒸気機関車の発明と共に「儲け」のルールが制度化され、お金の記録に時間軸が取り入れられた発生主義への発展、経営分析の必要性、などなど、20世紀までの会計の歴史からは、知っているようで知らなかったことがたくさん学べました。

21世紀に入ると、自分でも経験している世界なので、また違った面白さを感じることができました。

絵画や映画、音楽などの芸術の歴史やエピソードと関連付けた構成です。
私は苦手ですが、芸術分野に関心のある方には、より面白く読んで頂けるのではないかと思います。



2月の最後は、こちら。
目からうろこがボロボロ落ちました。


ファイナンスの本かと思えば!
生き方の指南でした。5,6時間あれば読了できます。
数字や金融が苦手な方でも、ぜひご一読を!


ファイナンスは無機質なものというイメージかもしれませんが、「価値」は人間の判断や感情が数値化されたもの。つまり人間あってのファイナンス。

面白い視点です。

「いろいろな経験を積むことで、選択肢が増える」という生き方指南を、「オプションの価値が生じる」ことだと。

人間関係の濃さを、ファイナンスの「ベータ」で表現するあたりも面白い。

「自分の時間と労力をどのように配分して、満足を得るか」→まさにファイナンスの視点です。

「与えられた才能を100%発揮しなければならない責任」「生まれ持った才能以上のものを世に返す」

なるほど、金融工学がこのように「人」に紐づけられるとは。確かに、人生はたくさんのリスクが待ち受けています。リスク管理のためにも、一般の方がファイナンスを学ぶのは有効ですね。



そうそう。
2月いっぱいまでしか販売されないという、
冬のお菓子。

うすらひ


名城公園近くの「亀広良」さんの

うすらひ


先日やっと、買いに行くことができました。
こしあんがとてもきめ細かく、
繊細なお味がします。

うすらひ2

また来年です。



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            石原 敬子  

Posted by FP石原敬子  at 22:21Comments(0)読書録お薦めの本