2014年04月23日

残業、増えましたか?

諸費税率が8%になって20日余が経ちました。

皆さんは、税率8%に慣れましたか? 
単純に、家計の支出額が3%増えるということで、
今月からは家計の予算を改めて考え直したという方も
いらっしゃるのではないでしょうか? 

ところで、最近、私の周囲では、
残業時間が増えたという方が多いようです。 

消費税の3%増加分を、
残業代で補えるかどうかはわかりませんが(笑)。


では、残業は本当に増えているのでしょうか?
それとも、なんとなく「アベノミクス効果」ムードの雰囲気に
おされているだけなのでしょうか?


厚生労働省では、
「毎月勤労統計調査」
というデータを集計、公表しています。

直近の発表は、26年2月までで、
その推移を見ると……


最後のページ(14ページの付表)を見ると、
これまでの推移が一目瞭然です。
(調査産業計、事業所規模5人以上)

「賃金」で見ると、
「所定内給与」が若干マイナスのほぼ横ばいをずっと続けている中、
「所定外給与」が25年4月以後、ずっと前年同月比プラスです。

特に平成26年に入ってからは、大幅増加。
1月=4.8%増、2月=3.4%増、3月=4.5%。

この春、企業が続々とベースアップ宣言をしたことは
記憶に新しいところです。

今後は、所定内給与がどれだけ伸びるのかに注目したいところです。

「労働時間」で見ても、
「所定外労働時間」の直近の大幅増加が目立ちます。

やっぱり、残業が増えているようです。

自分の業界はどうなのだろう?
パートの賃金・労働時間はどうなのだろう?

と疑問がわいた方は、リンク元の資料を丁寧に見てみてください。

        

ところで、残業代や残業時間が増えているのに、
残業代を含むはずの「現金給与総額」は増えていません。

これは、そもそも昨年の残業時間が非常に低水準だったため、
増減率の土台が低いことが考えられます。

また、「所定内給与」が微減であることから、
各種手当の見直しが行われていることも考えられますね。


細かいことはさておき、全体的に見ると、
最近1年間は、残業時間が増えたことは確実です。

このことが、消費につながり、
経済に良い循環をもたらすことを期待したいものです。

株式市場はさまざまな要因の影響で一進一退のようですが、
日本の景気指標を見て、
日本経済のファンダメンタルを確認することもお忘れなく。


また、家計支出に頭を悩ませる奥様方は、
旦那さまの残業や休日出勤(文句も言いたいでしょうが)による
収入アップに感謝をしましょうね。






 

 
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Posted by FP石原敬子  at 16:45 │Comments(0)経済について、思うこと最近のニュースから

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