2019年09月03日

ボリュームある小説も読みました

夏の間に読んだ本、
読書記録がたまっていましたが、
今日が連続アップの最終日です。



偶然、共通点が「東大生」となった
以下の2冊。



「人生に、上下も勝ち負けもありません」
を読んで、
「ジャッジフリー」という考え方を学んだあとに



「東大じゃなければ人でない」ぐらいの勢いの
恐ろしい話を読んでしまいました。

私が小説を読むのは、2年に1回、いえ、5年に1回ぐらいかもしれません。そんな私が、473ページもある小説を短時間で読破してしまったほど、引き込まれてしまいました。

記憶の奥底に、「確かそんな事件があったなー」という程度で、小説のモチーフになった事件に関しては、ほとんど興味がありませんでした。

東大生による、頭の良しあしで人を判断する尺度は、確かにけしからんと思いますし、そんな価値観で国の将来が決められていく日本をとても悲しいと思います。

が、

頭の良しあしという尺度以外に、お金のあるなしや、美しいかそうでないか等、違う物差しでも、同じように「人でなし」の尺度がごろごろ転がっている世の中です。子どもの社会でも、かけっこが早いか遅いかでも、クラスの中での居心地は、天と地の差があるのが現実です。

多様化、ダイバーシティ、互いに認め合いましょう、などと旗振りはされていますが、生きづらさを感じている人が減らないのはなぜなのでしょう。

一見、優秀だと言われる人たちは偏った考え方で、その人たちが日本を動かしている、と思ったら恐ろしいです。




続いて、
東大卒で大蔵省のキャリア官僚となった
高橋先生の本。



切り口が面白いと思いました。
タイトルはキツイかもしれませんが、
前出の小説の学生たちと
高橋先生は、全く違うことをお断りしておきます。


一見、日本の政治や経済の時事的な解説本ですが、実は論理的思考を促す指南本でした。

良い意味で、期待を裏切られました。

例えば「公的年金制度は、破たんするか?」に関しては、よく聞かれる質問です。けれど、(小手先ではありますが)マイナーチェンジを繰り返している点を考えると、破たんしないための制度改正だと私は理解しています。

感情だけで物事を論じるケースが、マスコミやネットの口コミに多く見られます。最近の「老後の生活資金2000万円不足」問題もそうです。落ち着いて、ゆっくり考えれば、全然違った答えが出てくることがあるのに。

論理的に考えることがいかに大事か。



文庫本


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            石原 敬子


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Posted by FP石原敬子  at 23:47 │Comments(0)読書録お薦めの本

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