これから先、どのくらいお金があれば生活できる?

FP石原敬子

2003年01月02日 16:24

自分のことをよく知る

将来の夢や希望について具体的に調べる

今できることをする

ポイントは、この3つだと思います。

将来に対する不安を抱き、不安に備えるために、
とにかくお金を持っていることが大切
と思っている方は少なくないようです

けれど、手元に入ってくるお金が限られている以上、貯めておくお金と今使うお金のバランスが重要です
まず、「今」の自分の状態を確認しましょう

収入、支出、金融資産残高、といった数値的なものから、
今の環境で、できること・できないことの見極め。
必要なもの・必要でないモノの見極め。

次に、将来の自分や家族でやりたいこと、過ごしたい姿を具体的に描きましょう

5年後、10年後、15年後、20年後、……、どんな生活を送りたいですか?
あなたの「ハレ」と「ケ」はどのようなことですか?
何にお金をかけ、何を削りますか?
これだけは外せない、というこだわりは何ですか?
どのような生活が送れれば「幸せ」と呼べますか?

このような、将来の自分や家族の姿を、年表や図などで描いてみましょう。

描いた将来像、それに必要な資金を予算したり、調べたりしてみましょう

必要な資金額を、点と線で予算しましょう。
点とは、その資金を使う時期のこと。たとえば住宅取得の頭金や子供の入学金など。
線とは、資金を継続的に使う期間のこと。たとえば日常生活費や保険料、趣味のための費用など。

いざというときの「いざ」も考えられるだけピックアップし、それが起こる可能性に応じて準備費用を予算建てします。

5年後、10年後、15年後、20年後、……、それぞれ、どの程度の資金があれば予想した生活を送れるでしょうか?

おおよその金額が出てきたら、将来にわたる継続的収入からそれぞれの予算を時系列で引き算してみましょう。

お金は、その都度、足りていますか?

見直しをしましょう

この計算の段階で資金が不足していたら、将来の生活について、見直しをしましょう。
優先順位の低いことや、起こる可能性の低いもの、無理にやらなくてもよいことなどを、とりあえずやめてみて試算をし直してみましょう。

とりあえずやめてみても、「もし余裕ができたらトライしよう」というように、目標にしてみても良いのではないでしょうか。

また、収入アップの方法なども、選択肢の一つになるかと思います。


歩いては見直し、走っては見直し、後ろに下がっては見直し

人生、予定通り上手くいくなんていう人は、誰もいません

山あり、谷あり。

予想と違う出来事が起こって、予算とずれることがあって当たり前です。
時々、上記のステップを繰り返してみながら、実際の人生とのズレを確認してみましょう。

当初の予定に戻すことも大事ですが、予定そのものを見直す潔さが必要なこともあるでしょう。
最初の計画に惑わされずに、その都度、状況に合わせて、マイベストな人生設計を立てていきましょう。



                                  

       
ここまで、ちょっとでもよいので、とにかくやってみて下さい。
数字はおおざっぱでいいです

すると……

あ~ら不思議


将来への不安が、ちょっと小さくなっていませんか


      




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