10月から値下がりするというのに

FP石原敬子

2020年09月06日 21:53

まだ毎日、熱中症警戒アラートの
お知らせが届きますが……



「秋味」の季節です。



あ~あ。

夫がこんなに
買い込んできてしまいました。






10月からは
ビールが値下がりするのに。



2017年の酒税法改正で、
今年の10月1日から、
ビールと日本酒の酒税が引き下げられます。



一方、
発泡酒、第三のビール(新ジャンルのビール)、
缶チューハイなどは酒税が上がります。



なのに


2ケースも買って来ちゃって(笑)。




ビール、発泡酒、第三のビール。
どれも似たようなお酒です。


アサヒでは
発泡酒は「本生」シリーズで
第三のビールは「クリアアサヒ」「極上」など。



キリンだと、
発泡酒は「淡麗」シリーズで、
第三のビールは「のどごし」「本麒麟」などです。



あまり飲まない人にとっては
違いが判らないぐらいのお酒なのに
税率が違うのは不公平だということで
ビール系飲料の税率が
将来的には一律になります。



ただ、
急に同じ税率にすると
値段の変動が大きいので、
経過期間が設けられています。



2020年10月から2026年10月までの
3段階での、変更です。



また、品目の統一も段階的に行われます。



350ml缶のビールの場合、酒税は

現在~2020年9月30日: 77.00円
  ~2023年9月30日: 70.00円
  ~2026年9月30日: 63.35円
2026年10月1日~  : 54.25円



発泡酒の酒税(麦芽25%未満の場合)で、
350mlあたり
現在~2026年9月30日: 46.99円
2026年10月1日~  : 54.25円



第三のビール(新ジャンル)は、激変です!
いまは「リキュール(発泡性)」と表示されていますが、
2023年10月1日からは、
発泡酒のジャンルに統合されてしまいます。



350mlの第三のビールは
現在~2020年9月30日:28.00円
  ~2023年9月30日:37.80円
(その後は発泡酒を参照)




最終的には、
2026年10月からは、
現在のビール、発泡酒、第三のビールは
全て350mlあたり54.25円という
同じ税率になってしまうのです。




ということで
家計に優しいビール系飲料が
少しずつ値上げになるだろうと思われます。



一方、
「何が何でもビール党」には嬉しい話。




でもうちは、
500ml缶を2ケースも、在庫があります(笑)。




【ご参考】

●「酒税改革」:平成29年度税制改正パンフレット:財務省HP
https://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/zeisei17_pdf/zeisei17_03.pdf



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            石原 敬子

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