株が入っていないのに株式投信

FP石原敬子

2020年11月06日 23:15

投資信託は、
株式や債券、不動産投信(リート)などを
パックした金融商品です。



何をパックしているかによって
「株式投信」「公社債投信」
「リート投信」などと呼んでいます。



ですが、ややこしいことに

株式をまったく組み入れていないのに
税法上は「株式投信」として
扱われる投信も、あるのです。



その投信が、主に何で運用するかは
最初の商品設計の時点で
運用会社が決めて、
投資信託約款の中に明記します。



その際、
商品のコンセプトは債券だけで運用するのに
「税法上は株式投信として扱われます」
と約款に記載する債券運用の投信があります。



その理由は、
元本割れの可能性はゼロではないので、
「株式投信」の部類に入れておいた方が
都合が良いためです。



株式をまったく組み入れていないのに
「課税上は株式投信です」
なんて言われても、混乱しますよね。



ただ、そのおかげで
債券だけで運用しているのに
NISAを利用できるという
投資家にとってのメリットもあります。



今日の朝日新聞では、
そのことについて書かせて頂きました。






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            石原 敬子

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