偏差値高くても使えないので
日本の経営者の中で、
私が大好きな人は
日本電産の永守会長です。
永守会長は、
入社してくる有名大学卒の社員さんが
勉強はできるけれど即戦力としては役に立たない、
と感じたため
大学に出資をし、理事長に就任。
と、
テレビの経済番組などで
何度か拝見しました。
そうよそうよ。
偏差値高くても使えない人、
これまで何人も、いたいた。
会社のお金で留学して、
MBA取って来たけど、使えない人。
そんなことを思いながら、
永守さんの大学に興味を持っていたところに
この本に出合いました。
著者 :
日経BP
発売日 : 2020-09-17
日本電産の永守会長の大ファンです。
これまで、経済雑誌や書籍で永守会長の経営術は繰り返し読んできました。
本書はこれまでの本とテイストが違いましたが、私の知りたかったことが盛りだくさんでした。
永守会長が、大学に出資をして理事長になられたと聞いたとき、M&Aで買収した会社の社員の話に丁寧に耳を傾けるというエピソードを思い出しました。
本書は、今日と先端科学大学の副理事長や学長、工学部長、学生さんなどからの取材で、生の声を拾っています。
教員募集で10人の枠に350人の応募があったそうです。納得です。先生方ご自身が楽しんで教育に携わっているのではないかと想像します。
学生さんも、生き生きとして実践的な勉学に励んでいる様子が伝わってきます。
子育てをしている私は、永守会長の人材育成に共感しています。ただ、なかなか真似できずに、徹底していないなと自分で感じるところが大いにあります。
偏差値が高いのは、暗記とテクニックに秀でているだけ。
実践力を鍛えるには、とにかく考えさせる、
現場の問題を切り抜け、泥臭くとも解決する。
共感します。本書に登場する学生さんは、親御さんの勧めで入学したという方が多いようですが、私も子どもを入学させたいと思いました……、が、実際、私が入学したくなりました!
次の本では、
新聞社による論調の違いについて、
背景を知ることで納得できました。
子どもの頃、親は産経新聞を購読していました。販売店の事情で、産経新聞を取れなくなることになり、親がとてもガッカリして他紙を選んでいたことを思い出します。
子どもでしたが、産経新聞は自由な、明るい新聞のように感じていました。
本書は、著者が産経新聞出身の方なので、産経新聞の源流や社内のエピソードが詳しく書かれていてとても興味深かったです。
新聞社による論調の違いは、よく言われていることですが、本書を読み、その背景から理解することができて有益でした。
次は、いまさら? といわれそうですが、
Wordのスキルを見直してみませんか?
「他人の作成したWordの文書って、どうしてこう使いづらいんだろう」と何度思ったことか!
複数人で、原稿を編集したり校正したりする時に、感じます。
前の人の入力のクセというか、習性のようなものがあって、とてもやりにくいのです。
例えば同じ会社の中で、1つのマニュアルに沿って作業をするなら良いのですが、私の場合、個人事業主の集まりで、個々に自己流を持ち寄っているので、冒頭のようなイライラ場面に遭遇しやすいのです。
自己流でWordのスキルを身につけた方は、一度は本書のようなガイダンス本に目を通し、基本操作を確認したら良いと思います。
私もやりますので!
4月ぐらいから、
読書記録がたまっているので
少し古いアップロードが続きますが
ご勘弁ください……
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石原 敬子
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