2011年03月29日
このお金、この金利で複利運用すると将来いくらになるんだろう?
X万円の元本を年利r%で複利運用すると、
n年後にいくらになるか。
将来のある時点における元利合計を求める 「終価係数」
電卓では複雑な計算も、パソコンの表計算ソフトで簡単に
「将来のある時点で、資産運用の結果、元利合計がいくらになっているか」は、
ライフプランを設計するにあたって、
欠かせない計算です。
電卓で計算をすると複雑になってしまうこの計算、
パソコンの表計算ソフトを使って、
自分で計算することができます
複利運用の場合、
単純に、元本に預金金利をかけて、
運用年数をかければ利息が計算できるというわけではありません。
けれど、
表計算ソフトがあれば、
複利運用の結果も簡単に計算できます
ここでは、Microsoft社の Excelを使って「係数表」を作成し、
そこから、複利運用による将来の元利合計を求める方法を
お伝えしますまずは、「終価係数表」を作成
「終価係数」とは、
「X万円の元本を年利r%で複利運用すると、n年後にいくらになるか」
を求めるために用いる「係数」です。
縦軸にn年、横軸にr%のマトリックス表を作成します。
これが、「係数表」と呼ばれるものです。
この表を一つ持っていれば、
「n年間の複利運用」と
「r%」が
ぶつかった項に示されている数値を元本に掛けるだけで、
答えが求められるというわけです。Excelを開いて、以下の通りに入力をしてみてください
ここで、イメージしやすいように表の全体像を示しておきます。
ちょっと長めですが、50年後までの例を示しておきます。
セル「2C」から横に、「2L」までが、1%から10%までの見出しです。
セル「3B」から下に、「52B」までが、1年後から50年後までの見出しです。
では、実際に入力してみましょう。
(1)「2C」に「1%」、「2D」に「2%」と入力し、
オートフィル機能で2行目に1%から10%までの見出しを作ります。
(2)「3B」に「1」、「4B」に「2」と入力し、
オートフィル機能で「52B」までの見出しを作ります。
これで50年後まで作成されますが、
B列はご自分のお好きなところまでの年数でも結構です。
終価係数の数値は、セル「3C」から入ることになります。
(3)セル「3C」に、「=FV(C$2,$B3,,-1,$B$1)」
と入力します。
1.0100 という値がセル「3C」に入ったことと思います。
小数点以下の位は、第3位でも、第4位まででも、お好きなように
「セルの書式設定」を行ってください。
(4)セル「3C」をコピーし、「L52」まで貼り付けます。
これで、
年利1%から年利10%までの複利運用、
1年後から50年後までの元利合計を求めるための
「終価係数」の一覧表が出来上がりました終価係数を使って、年利r%で複利運用した場合のn年後の元利合計を求める
年利r%で複利運用した場合の、n年後の元利合計を求めるには、
以下の式を使います。
r%の項とn年後の項がぶつかったセルの終価係数を探します。
(元本X万円)×(終価係数)=n年後の元利合計
たとえば、元本100万円を、年利3%で複利運用したときの
5年後の元利合計を求める場合を計算してみましょう。
マトリックスから、3%、5年後の終価係数は、
1.1593であることがわかります。
これをあてはめ、
100万円×1.1593=1,159,274円
となります。
単純に、100万円×3%×5年=150,000円
という計算を行って、「利息が15万円だ」というのよりも
複利の効果が9千円ほど得られていることが
お分かり頂けると思います
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