2017年05月16日
増益なのに株価下落、減益なのに株価上昇 なぜ?
先日、
「この銘柄、
決算は良かったのに、
なんで株価が下がっているのかなぁ?」
と聞かれました。
ちょうどいま、
3月期決算企業の決算発表が出そろったところです。
決算書だけでは見つからない
「サプライズ」
があるものです。
株価は、決算内容が如実に表れるものですが、
決算(=事業の結果)は
「点」のニュースであり、
株価の推移は
「線」なのです。
決算という点の前に、
別の点、また別の点、またまた別の点
……というふうに
複数の点(ニュース)がつながって
今のその会社の状況が出来上がっています。
今の時期に多いのは、
「市場予想より●%減益(または増益)」
市場予想という、前の「点」と、
決算発表の、今回の「点」。
「市場予想」というのは
アナリストや日経、東洋経済などが
事前にその銘柄の決算を予想して
公表している数字です。
たとえば
「この会社の利益はx億円で、
前年比倍増」
と予想していたのに対し、
ふたを開けてみて
「利益y億円、前年比微増」
という決算だったとします。
前年よりも利益を少し増やしています。
(「微増」ですから)
それでも、
「倍増」から「微増」になったのなら、
前の「点」(←倍増と見込まれた時のニュース)
と比べて
今回の「点」(←微増という決算ニュース)
はネガティブなんです。
さらに
xとyの差が大きければ大きいほど、
ネガティブのサプライズ度は大きくなります。
決算書では
毎年の利益額が一覧表で見られます。
前年より良かったか悪かったかは、
一目瞭然。
しかし、
市場予想は記載されません。
(会社予想との比較は記載されることもある)
市場予想は、
環境の変化に応じて、随時変わりますので、
記録として残ることはありません。
そのため、
決算では増益であっても、
点と点をつないだニュースとしては
悪材料になってしまうんですね。
これは、
よくある話です。
株式投資の参考にして下さいね~

お金の座談会開催中!
『FPにちょっと聞いてみよう お金のコト』
毎月第2・第4水曜日、「MAMATOCO」にて
ライフプラン→マネープラン研究所
http://www.keikoishihara-fp.jp
石原 敬子
「この銘柄、
決算は良かったのに、
なんで株価が下がっているのかなぁ?」
と聞かれました。
ちょうどいま、
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「サプライズ」
があるものです。
株価は、決算内容が如実に表れるものですが、
決算(=事業の結果)は
「点」のニュースであり、
株価の推移は
「線」なのです。
決算という点の前に、
別の点、また別の点、またまた別の点
……というふうに
複数の点(ニュース)がつながって
今のその会社の状況が出来上がっています。
今の時期に多いのは、
「市場予想より●%減益(または増益)」
市場予想という、前の「点」と、
決算発表の、今回の「点」。
「市場予想」というのは
アナリストや日経、東洋経済などが
事前にその銘柄の決算を予想して
公表している数字です。
たとえば
「この会社の利益はx億円で、
前年比倍増」
と予想していたのに対し、
ふたを開けてみて
「利益y億円、前年比微増」
という決算だったとします。
前年よりも利益を少し増やしています。
(「微増」ですから)
それでも、
「倍増」から「微増」になったのなら、
前の「点」(←倍増と見込まれた時のニュース)
と比べて
今回の「点」(←微増という決算ニュース)
はネガティブなんです。
さらに
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前年より良かったか悪かったかは、
一目瞭然。
しかし、
市場予想は記載されません。
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市場予想は、
環境の変化に応じて、随時変わりますので、
記録として残ることはありません。
そのため、
決算では増益であっても、
点と点をつないだニュースとしては
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