2022年06月02日
資産所得倍増って!?
岸田首相が、
先月初めの講演で触れた
「資産所得倍増プラン」。
NISA(少額投資非課税制度)の
見直しや、新しい制度を創るなどと
言われていますが、
まだ具体的な政策案は示されていません。
ですが、例によって
報道が先走っている感じで
このところ情報番組などで
「資産所得倍増プラン」について
取り上げられています。
番組の中で「街の声」として
インタビューが紹介されていますが
「資産所得」について
誤解している人が多いように感じます。
資産所得とは、
資産から得られる所得のこと。
言葉そのまんまでしょ、と思うなかれ。
「資産倍増」ではありません。
「資産所得倍増」です。
「資産が倍になる投資」や
「多額の投資」
と思っている人もいらっしゃるようで。
では、ちょっと計算してみましょうか。
資産が1年定期預金だけ、とします。
現在の金利は年0.002%が一般的。
100万円を預けて、資産所得は20円です。
投資で年2%の期待利回りを想定すると
20円の利益を生むためには、
投資元本は千円です。
つまり、
100万円の定期預金をしている人が、
新たな千円の投資で2%の運用ができたら、
資産所得は倍になるのです。
元本は1,001,000円。
内訳は、定期預金100万円と
2%の投資千円。
資産所得は40円です。
「資産所得倍増」は、
資産を倍にする話ではありません。
インタビューなどで
「投資で目減りしたら嫌だ」
という声も聞かれますが
私なんか、ムダ遣いの千円なんて
しょっちゅうやっちゃっています(笑)。
また、
最近の物価上昇では
1年前に100万円の価格だったけれど、
今は1,000,020円より値上がりしている
というものも結構あるのではないでしょうか。
1,000,020円より値上がりしているものと
定期預金を比較したら、
定期預金をしていた人は
物価に対して目減りしているといえます。
リスクを取って、
ある程度高い利益の運用に振り分ける、
資産分散は必要だと思います。

『お金の座談会』開催中!
毎月第2・第4水曜日、「MAMATOCO」にて
ライフプラン→マネープラン研究所
https://www.keikoishihara-fp.jp
石原 敬子
先月初めの講演で触れた
「資産所得倍増プラン」。
NISA(少額投資非課税制度)の
見直しや、新しい制度を創るなどと
言われていますが、
まだ具体的な政策案は示されていません。
ですが、例によって
報道が先走っている感じで
このところ情報番組などで
「資産所得倍増プラン」について
取り上げられています。
番組の中で「街の声」として
インタビューが紹介されていますが
「資産所得」について
誤解している人が多いように感じます。
資産所得とは、
資産から得られる所得のこと。
言葉そのまんまでしょ、と思うなかれ。
「資産倍増」ではありません。
「資産所得倍増」です。
「資産が倍になる投資」や
「多額の投資」
と思っている人もいらっしゃるようで。
では、ちょっと計算してみましょうか。
資産が1年定期預金だけ、とします。
現在の金利は年0.002%が一般的。
100万円を預けて、資産所得は20円です。
投資で年2%の期待利回りを想定すると
20円の利益を生むためには、
投資元本は千円です。
つまり、
100万円の定期預金をしている人が、
新たな千円の投資で2%の運用ができたら、
資産所得は倍になるのです。
元本は1,001,000円。
内訳は、定期預金100万円と
2%の投資千円。
資産所得は40円です。
「資産所得倍増」は、
資産を倍にする話ではありません。
インタビューなどで
「投資で目減りしたら嫌だ」
という声も聞かれますが
私なんか、ムダ遣いの千円なんて
しょっちゅうやっちゃっています(笑)。
また、
最近の物価上昇では
1年前に100万円の価格だったけれど、
今は1,000,020円より値上がりしている
というものも結構あるのではないでしょうか。
1,000,020円より値上がりしているものと
定期預金を比較したら、
定期預金をしていた人は
物価に対して目減りしているといえます。
リスクを取って、
ある程度高い利益の運用に振り分ける、
資産分散は必要だと思います。


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石原 敬子