2022年02月26日

もっとワガママに!

ブレイディみかこさんを読むのは
2冊目です。

1冊目は、あの
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
でした。



彼女の文章は、
哲学的で深くて難しいんです。
私の読解力が追いつかない。



でもちゃんと深読みできるように
なりたいなと思う著者さんです。


冒頭からハッとしました。
私は、人が好き。人と接するのが好き。誰かと時間や空間を共有し、一緒に笑って過ごしているのが好き。

だったのですが、いえ、だと「思っていた」のですが。

他社の靴を履いているつもりが、自分の靴で他社の領域をずかずか歩いてしまっていたかもしれない、と気づき、ハッとしたのです。

「SNSのコミュニケーションは印象操作」

確かに、10年ぐらい前は、SNSがとても面白かったです。でも今は、どう見られるかを気にしながら投稿しています。たしかに。

中盤に、マーガレット・サッチャー元英首相の記述がかなりの紙幅を使ってあります。サッチャー政権の時代、私は学生だったので、詳しいことをよく知りませんが、本書をきっかけに、よりサッチャー元首相のことを知りたくなりました。

構造改革を断行し、「鉄の女」と呼ばれていることぐらいは知っていますが、著者がサッチャー元首相を「耳を傾けるがエンパシーがない」と評する、その政治を詳しく知りたくなったのです、

もしかしたら、エンパシーがあったら、英国の構造改革はうまくいかなかったのではないか、とも感じましたし。

後半に、コロナ拡大時の「迷惑をかける」に敏感過ぎる日本人について、「調和にとりつかれている」とし、「他者を慮っているようで、そうでもない、人に煩わされたくない心理の裏返しだとしている点。

ホントその通り。メンドクサイ。

もっとワガママになりましょう!!

「どう見られるか」を気にせず、生きましょう!!
自己が物事の中心で、わがままを認め許し合う……。

本音がぶつかり合う社会、案外気持ちよく過ごせるような気がします。



秋。
ちょうど中3の娘が、
まだ志望校を決めかねていて
少しは勉強をしていたので
私も英語を少しやろうかと
読んでいたのですね。


英語の学習、という勉強は、いかがなものかと思っている私です。

本書は、「英語ができることより、コミュニケーション能力と社会性」が大事だとして、母国語と教養、熱意、聞く力を重視しています。

最後に、「英語ができたから世界が広がって人生が楽しくなった」と書かれていました。

私もそうなりたいし、子どもにもそのような言語や文化を身につけてもらいたいなあと思います。

英会話を聞いて、日本語に訳し、日本語で理解し、日本語で考えたことを英語に訳し、英語で返答する―――そんな日本の語学教育から、脱したいと改めて思いました。

(「実践しろよ」ともう一人の私が言う、笑)



そして現在受験目前の娘。
こんな私の子どもなので、
面接勝負のようです(笑)。


もっとワガママに!


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            石原 敬子


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Posted by FP石原敬子  at 22:50 │Comments(0)読書録

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